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NTTドコモの株主総会 [楽しい資産運用]


今シーズン最初の株主総会はNTTドコモです。私としても、ドコモは初めてです。

事業報告の書類はカラー刷りで、比較的見やすくできています。最近は、こんなふうに見やすくできているものが増えているんじゃないかしら。色使い、適切な見出し、そして図表の活用。見やすくするのはそれほど難しいことじゃないと思うんですね。逆に、あの同じフォントの字だけでびっしり埋まった報告書では、できるだけ読んでくれるな、というメッセージに見えてしまいます。

事業報告で「???」と思ったのは、経営課題として「変革」と「チャレンジ」とうたっているのですが、「変革」の内容がわからない。お客様満足度を上げる、という説明ですが、それがどのように変革なのか…。一方では「お客様満足度はNo.1」と言っているんですよ。過去の変革の結果が現れた、ということであれば、経営課題として挙げ続けるのはちょっと変ですよね。

結論から言えば、ドコモへの投資は悪くない、と思います。技術はどんどん新しくなるし、競争は激しい。でも、とにかくキャッシュはたっぷり入ってくるから、なんとか技術進歩についていく(リードできればもっといいんですけどね)だけのお金はあるでしょう。入ってくるキャッシュに対して特に設備投資のかさむ分野がある感じでもない。配当が減ってしまうような事態は当面ないんじゃないかな。かつてのような華々しい成長イメージを期待しなければ…というか、この株価はすでにそういうものをそぎ落とした水準になってますね。4%近くも配当利回りがあるドコモは十分魅力的です。


さて、株主質問ですが、顧客対応についてのクレームに類する発言がいくつかありました。この類の質問は怒りをぶつけるのが目的なので、長々とやられると気が滅入ってきますが、現場の問題点を示すものと考えるべきなんでしょう。その後、機種が多すぎるのではないか、という発言もありました。尤もな意見だと思いますが、ただ何の策も無しに機種を減らすだけだと、きっとドコモの言うようにシェアが落ちてしまうのでしょう。だから過剰なほどの機種を持つことをやめられないのでしょう。

これらをつなげて考えると、機種もサービスのバラエティーもあまりに多くなりすぎて、十分な顧客対応のできる販売員を確保するのが困難になっている、ということではないでしょうか。ちょっと想像してみても大変ですよ。それぞれの機種の持つ機能を全部頭に入れて、最適な機種を勧めたり、問題を的確に解決する、などというのは。かと言って、機種を絞り込むための秘策もない、というわけですね。

大変ではありますが、顧客対応はやはり重要です。「変革」と「チャレンジ」などという表現ではなくて、「顧客対応」と「技術開発」という整理の仕方の方がわかりやすかったかもしれませんね。この二つが経営の柱です。株主質問の最後の方でも話がありましたが、新規契約を増やすことも大事だが、解約を減らすことも重要だ、と。もしかすると後者の方がより重要かもしれません。

株主の発言で、「新任の取締役・監査役からそれぞれ一言欲しい」というのがありました。これには私は賛成ですね。実際他の株主総会でやっているところもあるんだし、ひと言ずつ話すぐらい、時間もかからないと思います。

議案の採決をするときに「修正動議だ!」と騒いだ株主が約一名。最初の質問で、よく内容のわからないクレームをしていた株主さんですね。携帯を使った犯罪が多いから警察がどうのこうので、損害賠償を請求すべきだ、とかなんとか。それに工事が雑だとか言ってましたね。基地局の近くにでも住んでいるならともかく、NTTと混同してるのかなあ、と思って聞いていました。当然のことながら、修正動議に賛同する株主ほぼゼロ。もう少しまともな内容じゃないと、混乱を起こすこともできませんね。

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