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株式関連専用のブログ始めました

ブログを始めて9年目。当初は子育て日記でした。
3年余前にFacebookを始めてからは、日々の雑感はFBに書くようになり、ブログは株主総会メモ専用になってきました。 
そこで、過去のブログとは別に、株式関係を集めたブログにしてしまおう、ということで、今後はこちら(のんびり貯める人の株式市場散歩)に綴ることにいたします。
よろしくお願いします。

2016年3月 楽天の株主総会 [楽しい資産運用]

アップし損なった3月の株主総会、2件目は楽天。 2016年3月30日(水)開催


ネットもアプリも、その類の新しいモノ好きではないから、業種としては苦手だが、楽天は既に社会のインフラと言ってもいいと思うから保有している。楽天で買い物したいと思っていなくても、ネットを通じて買いたいものを探すと、結局楽天の商店街で買うことになる。必要だから使ってしまうサービスなので、単なる小売りやネットサービスじゃなくて、インフラ。

売上も取扱高も、過去、長期にわたって伸びて来ているが、ここ1年の株価について言えば、増資したあたりから約半分、はっきり言ってパッとしない。時代の流れに乗ってインフラ化するほどの存在になっているんだから、もっと儲かっていてもよさそうなものだ、というのが正直な感想。これはどういうことなんだろう。楽天の戦略がどこか間違っているんだろうか。はたまたこの事業において、日本企業であるということがいけないんだろうか。

2020年の売り上げ目標を1兆7千憶円としている。2015年から約2.4倍、年率19%の成長率ということになる。無理ということはないでしょう。最近もEbatesだとか、Viberだとか、有望な事業が加わっているとのこと。それぞれがどのくらい有望なのかはよくわからないけれど、新しいビジネスはこれからも色々と出て来るだろうし、事業買収も続けていくだろう。昨今話題のFinTechだって、なにかモノになるとするならば、既存の金融機関よりこちらの方が有望でしょう。ただ、売り上げが伸びるくらい株価も上がってくれるといいんだけれど。

Q&Aでは、いつものことだけれど、配当をもっと出してほしいという要望。楽天は配当利回りで買う種類の銘柄ではありません。配当が欲しいならもっといい銘柄がたくさんあります。

日曜朝の報道番組「サンデーモーニング」のスポンサーを辞めろ、という話も出てましたね。そんなことが話題になっていたんですね、知らなかった。番組のスポンサーを降りるなんて、軽々に言い出すようなことではないでしょう。偏向報道だか何だかよく知りませんが、政治的なことに巻き込まれるのはよくありません。常識的な倫理に反する、というようなことでもなければ、知らん顔をしているべきです。かの番組は、張本さんの「喝!」が人気で視聴率が高いのでビジネス上スポンサーを続けるべきである、という極めてまともで冷静な株主発言もありました。すごく話下手な感じの株主さんでちょっとじれったくはありましたが、よくある高齢者の「しゃべりたい病」とは違い、真摯な気持ちが伝わってきて、如何にも一般個人が参加してます、という雰囲気がむしろ好印象でした。

一番よいと思った株主質問は、せっかく米国人の取締役が二人来ているのだから、彼らから見た楽天の海外ビジネスについて話してほしい、というもの。おっしゃる通りですね。何で思いつかなかったんだろ。1人目の回答は、2014年10月に子会社化したEbatesのビジネスはvery very smart である、とのこと。E-commerceは大手の占有率が高くないので、大勢の小規模業者を束ねることのできるEbatesは大変有効、という話。もう1人は、長期的な戦略に基づいて、買収先の選定を頑張ってます、という話でした。

以上。

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2016年3月 Cassina-ixc [楽しい資産運用]

すっかりご無沙汰になっておりました。株主総会日記も、3月に2件あったものを、アップし損なっておりましたので、ここで改めてさせていただきます。

まず1件目、3月29日開催、カッシーナ・イクスシーから。 

随分昔に買って大きく下がってしまい、そのまま放置していた銘柄。まだ生きてたか―、くらいの感じで久し振りに業績を見てみたら、何となく良くなってるように見えるので、ともかく株主総会に出てみることにした。出席するのは今回が初めて。それでだめそうなら、もう売ってしまおうということ。

会場でまず珍しいと思ったのは、女性の出席者が相対的にすごく多いということ。半分以上女性だったかもしれない。これまで出たなかでも、ここまで女性比率が高かったのは覚えがない。業界の関係者も多いのでしょうか。

会長であり、かつ支配的な株主でもある人物が欠席しているというのは、最初からちょっと印象が悪い。総会で話を聞く限りは、社長以下の経営陣で実際には動いているようなので、大株主ではあっても、会長である必要はないんじゃないかな。

株主総会のあとに経営近況報告会として、ある程度詳細な説明があった。総会の事業報告では十分ではないので報告会の場を設けてくれるのは有り難いことだけれど、この会社について言えば、それほど複雑な事業も戦略もあるわけではないので、まとめて総会で説明しても良かったんじゃないかな。あとで報告会やりますと言われると、経営状況について総会で質問していいものかどうか迷ってしまう。(質問しちゃいましたけどね。)

業績はここ数年、売上2ケタ増が続いている。特に、終わった期は3割も伸びている。今の社長になってから良くなっているらしい。利益も順調に回復して来ていたが、昨年はConran Shop を連結子会社化したため、売上が急増した一方で、利益が15%もマイナスになっている。Conran を除けば、Cassinaのほうは順調のようだ。

出席者からの質問は、総じてまともな真面目な内容で、質の良い株主総会だったと言って良いと思う。業績については、Conran Shop の家具が売れるようになりさえすれば良くなるでしょう。至ってシンプル。そこのところ、上手く行くかどうかは何とも言えないけれど、株価は安いと思う。配当がちゃんと出ていますしね。社長のコミットメントも感じられたし、きっとリスクは高くないでしょう。

あとは、この会社がユニマットグループのメンバーだということが、プラスなのかマイナスなのかよくわからないので、気になると言えば気になる。ユニマットについては公開されていませんからね。それも含めて、ガバナンスの面では特にいいということもなさそうです。

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オービックの株主総会  [楽しい資産運用]


長年株主をやっているけれど、出席したことのない株主総会。
一回ぐらい出てみようということで、行ってきました。

この会社は地道に業績が伸びている会社だけれど、アベノミクスが始まるまでは株価が低迷し、私の持株も何年もの間、買値を下回っていました。
ということは、その間はどんどん割安になって行ったわけですが、当時この会社の株価を見ながら、日本の株式市場が割安になっていることの象徴みたいなもんだ、と思っていました。

買った時の理解では、オラクルのようなサービスを、日本のあまり大きくない企業を顧客として提供している会社。多分基本は変わっていないだろうと思う。
この、あまり大きくない顧客というのがいいのでしょうね。利益率が営業利益で43%と、とっても高い。顧客の業種も分散されてるみたいだし、業績安定してます。

社外取締役が、今回新任でやっと一人。任命しなくちゃいけなくなって、何とか1人だけは…という感じですね。
最初の事業報告でも、この件がちゃんと言及されていた。社外取締役は前から探しているんですよ、と若干言い訳風。でもいい加減に選ぶと会社の為にならないから、慎重に探した結果、一人だけ見つけてきました、ということです。
私自身も、社外取締役の効果には若干懐疑的だし、まあこれが世間の常識的判断というやつだな、と思って聞いていました。ただ、あと2名くらいは加える気があるようです。確かに1名はちょっと少ない気がします。
社外取締役と監査役には賞与を出さない、と議案にあったけれど、これはスタンダードなのでしょうか。そうあるべきですよね。

総会自体は超あっさり。業績良いし、問題も起きてないし。
特に大企業でもない普通の株主総会は、こんなものでしょう。質問も誰もしないし、ちょっと寂しいので一つだけ当り障りのない質問しました。利益率が急に高くなったように見えますが、なぜですか?
ああ簡単な質問で良かった、とばかり、ニコニコしながらお答えいただきましたよ。むずかしいこと応える必要ないと思ったんでしょうね、要はやることちゃんとやってるからですよ、みたいなどうでもいい内容でした。ただ多分それも一面の真実だと思います。こういう会社って、やるべきこと、当たり前のことをきちんとやってる会社なんですよね、結局。

社長は議案書を見ると、年齢も入社も私と同期ですね。頑張ってください。


半ば恒例、バンダイナムコの株主総会  [楽しい資産運用]

今年は行けないと思っていたら予定が空いたので、バンダイナムコの株主総会に行ってきました。これまで参加している中で、一番よいと思う株主総会です。

品川駅から緩やかな上り坂をしばらく登らなくちゃいけなので、会場に着くと結構汗だく。するといつも入り口で冷たいおしぼりを配ってくれるのですね。ここの総会はめかし込んで行く場所ではないので、化粧もせずに来た私は営業回りのおやじのように、冷たいおしぼりで顔や首の汗を拭きながら、会場へと向かいます。

どうして良いと思うのか、何度も書いているのですが、

①出席者が若い。席に座って見回しても、白髪率が他社の株主総会に比べて圧倒的に低いです。それだけでも活気を感じます。

②株主の皆さん、ここの製品のファンです、という雰囲気に満ちていて、質問も真剣な感じ。内容的にはオタクっぽくて、私には???なものが多い。

③質問に答える各取締役が、表情豊かにお話しになる。財閥系大企業で質問に答える重役方の仏頂面と対照的。

④何といっても一番いいと思うのは、審議されてる取締役候補が一人ひとりスピーチすること。ほんとどうして他社ではやらないんだろう、と前々から思っているが、やっているところはあるのかしら。

そのほか、社外取締役が10人中3人で人選もいいと思う。この件はここでは詳しく書かないけれど、私は過半数を社外にすることが本当に良いのか、疑問を感じているので、このくらいのバランスが好ましい。

業績は足下は好調。所謂ゲームセンターの事業など上手く行ってないものもありますが、キャラクタービジネスは面白いと思うので、楽しみに見ています。

株主の発言で印象に残ったのは、株主向けのニュースレターの内容に、バンダイ系のものが多いのではないか、ナムコ系の商品も紹介してほしい、というもの。株主にもバンダイ系とナムコ系がいるわけで、そういうことが気になる人もいるんですね。元社員なのでしょうか。私にはどれがバンダイやらナムコやら、分かりませんけど。で、社長の回答は、社内には出身母体を気にする風土は全くない、とのこと。確かに、合併会社では大切なことですね。

会場の外ではおもちゃやキャラクターの展示、総会の後はキャラクターとの撮影会や握手会。小さなお子さんも結構来ていて賑やかです。

昔はナンジャタウンのタダ券がもらえて嬉しかったのですが、ナンジャタウンをリニューアルしてから頂けなくなってしまいました。代わりに今年も、花やしきの遊園地。
お土産はガンプラ(のように見える)。同僚のガンダムファンにあげようっと。
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三菱商事の株主総会  ~お土産は復興支援の醤油~ [楽しい資産運用]

最近は株主総会に出かける時間があまりなくなってしまって、総会めぐりのメモもなかなか書けませんが、今週・来週は集中してますからね、頑張っていくつかは参加したいと思います。

金曜日に出かけた三菱商事は買って日が浅いので、株主総会は初めてです。招集通知でまず目についたのは、裏表紙に赤の囲みで、出席すると「記念品(ご出席の株主様お1人につき1個)をご用意しています。」というお知らせ。何だか妙に大衆的。別にお土産が欲しくて行くわけじゃないんだけどな。昨今はむしろ、お土産やめました、悪しからず、というお知らせが普通なので、しかも三菱商事ですから自社製品も別にないだろうし、違和感あります。

最寄り駅につくと、出口を出る前からもう、来るわ来るわ、お土産ハンターの皆さんがどんどん逆流してくる。総会のハシゴをするんでしょうかね。お土産つける意味あるのー、と思ったけれど、このお土産の意味するところはあとで判明するんですね。これ、東北の復興支援の品だったんです。東北の産業を応援してます、というアピールだったのでした。それで納得。あの「生き残ったもろみ」のエピソードで知る人ぞ知る、「八木澤商店のお醤油」でした。

総会で印象に残ったのは、まず出席者にも議案の投票用紙があったこと。これは初めて。珍しいと思って写真撮っちゃいましたが、もしかして他社でも導入してるんでしょうか?何せコーポレート・ガバナンス・コード元年ですからね。折角意思表明できるとのことなので、帰りには、グループ会社出身で社外取締役・独立役員候補になっていた某氏のみ「反対」として出しておきました。

業績の話は省略。会計上の増益要因が全体の増益幅より大きく見えるので、実質増益なのかどうかよくわかりませんが、この原油安の中、頑張ったということは言えるでしょう。

Q&Aの中で良かったのは、コーポレート・ガバナンスに関する質問の回答。社外取締役で会計学者の伊藤邦夫先生がお答えになったのですが、三菱商事のコーポレートガバナンスはレベルが高いと自信を持って言えます、ということで、「ガバナンス報酬委員会」と「国際諮問委員会」というガバナンスを司る2つの委員会について説明がありました。「ガバナンス・コードの導入に対応するのではなく、我々の方からガバナンスを発信しているのです。」と締めくくると、この時は思わず会場から拍手がわきました。

事業に関する話では、ノルウェーの鮭養殖会社を買収したというのが面白いと思いました。足下は赤字。理由はロシアの経済制裁。でも売上高1千億円くらい、世界3位の生産量という大手です。評価については詳しくは分からないけど、こういう時に買うというのは、いい投資してそうな感じがします。

段々終わりに近づいて、社長さんが「どなたか女性の質問ありませんかねえ」なんて言ってましたが…そうか、そういうことなら何か聞いてあげればよかったなとちょっと思ったけれど、その瞬間はもう退屈して帰り支度していたので、対応できませんでした。

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大塚ホールディングの株主総会 ~意外に古臭い [楽しい資産運用]

昨日27日の株主総会集中日は、大塚ホールディングスに出席しました。保有してまだ日が浅いので、今回が初めてです。

この会社、収益構造は立派な製薬会社ですが、ボンカレーやポカリスエットなど消費者向けの商品でブランド力があるし、そこそこ華やかなイメージを持っているんですが、株主総会からその雰囲気は、全く感じられませんでした。総会の進め方は○○製鉄や△△重工、みたいな昔ながらの雰囲気で、特徴的なことは何も無し。取締役会は、一族の名前もいくつか混じる日本人男性オンリー。参加している株主の皆さんも、若い人や女性は少ない印象です。


事業に関してのポイントは、間近に迫る主力製品の特許切れ。それ以降どうするのか、が最大の関心事です。薬というものは、素人が理解するのは難しいものなのですが、次の主力と期待される薬は何なのか、どういう領域で、どういう強みを発揮するのか、といったことを知りたいと思うわけです。この点は当然、株主からの質問にもありました。

社長はこの件について、量的にはたくさんお話になったのですが、聞いていても要点がつかめない。私の知識不足は当然あるにしても、とにかく社長一人でひたすら話し続けるスタイルは、もともと難解な部分もある内容なので、聴衆の多くはついて行けなかったと思います。次の中期計画を8月に発表する、ということなので、タイミングが悪かったのかもしれません。中計の発表を待てばよいのかもしれません。とにかく総会に出席して何かが得られた、という感触には乏しかった。

株主からの質問もあまり活発ではなく、印象に残る質問も出ません。そこで取締役候補の選任について、ちょっと聞いてみました。売り上げの過半を海外で挙げ、グループ会社の7割が外国籍というグローバル企業でありながら、多様性を全く感じない取締役会。コーポレート・ガバナンスに多様性は重要だと思うんですが、どうお考えでしょうか。社外取締役には、何を期待されているんでしょうか。

上場時には2人、女性もいたんですけどね、とのこと。現地法人のトップや役員には女性が何人もいらっしゃるし、海外では管理職にも多いのだそうです。ここは大塚グループは多様な会社だと考えているし、取締役会にも多様な人物を任命できるようにしたい、とお答えいただきました。社外取締役に対する期待も、特筆すべきことは無し。選任された取締役も、名前を紹介されておしまい。ほんと、普通の総会でした。期待感高かっただけに、少々残念。



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第一三共の株主総会 ~ 普通の製薬会社にもどって [楽しい資産運用]

今年のハイ・シーズンは、色々と予定が入ってしまい、たったの2社しか株主総会に参加できない、という事態。そこで厳選した結果、薬品関係2社でまとまりました。


昨日(23日)は、第一三共でした。バンダイナムコと重なって迷ったけれど、迷った時は、パッとしない方に行くべきでしょう。多大なる期待を持って買収したインドのランバクシー社を、失意のうちに(というのは勝手な脚色ですが)手放すこととなり、新興国戦略も何だか色あせて、元のとおりの製薬会社に戻りました、という冴えないストーリーで語られる第一三共です。

それにしてもしょっぱなから冴えない。ギリギリの時間になってしまい、会場へのエレベーターをせっせと昇っていると、逆向きのエレベーターには、既に手土産だけゲットして会場を去る株主が続々。なにやら気勢を削がれる光景です。ただこの会社の手土産は、自社製品のサンプルという位置づけですから、わざわざ貰いに来てくれる株主は、決して非難するには当たりません。

で、着いてみると、本会場に入り損ねて第2会場になってしまった。話を聞く分には支障はないわけだけれど、空気がタラッとして気楽な分、緊張感に欠けて物足りない。ちょっと私の気を惹いたのは、受付してくれた社員がインド人だったこと。もしや、売却の完了する来年はいなくなるのかしら。


前置きはともかく、総会の内容は、当初の期待よりポジティブなものではありました。

一番聞きたかったのは、ランバクシーについての総括というか、反省の弁というか。とにかく大きな損失を出したのですから、しっかり説明するのが当然です。本当は事業報告でやってほしかったところですが、質疑応答の中で、買収当初4884億円だった株式が、今は簿価で860億円、それを今回サン・ファーマの株式9%と交換することになり、その市場価額は契約日の4/6現在で2100億円。約5000億が2000億ぐらいになったわけで、だいたい3000億円の損、ということになります。

合併の詳細や今後の展開は、処理の完了する今年末以降に明らかにされるのでしょうが、ランバクシーと合併後のサン・ファーマは、インドで断トツのトップメーカーとなる、とのことですから、悪い話じゃなさそうですね。自分でやるのは無理だった、身の程を知った方法に切り替えることには成功した、というわけです。


ランバクシーは一応それで良しとして、新薬がちゃんと育つどうかがすべて、という普通の製薬会社に戻ったということですね。薬の専門でもない個人投資家としては、この後は新薬開発が成功するのを祈るしかありません。

女性の役員が居ない(実際には社外監査役が一人います)という指摘をした質問も有りました。分かっているんだけど、そう簡単に増えないよね、と言う感じの答え。まあ正直なところでしょう。それが現実。でも、経営には多様性が重要だとは考えている、という回答は、とても好印象。女性の活用の意味を多様性に見出しているということが、です。

そこが大事、と私も思う。女性の活用が社会的な課題だからやっているわけじゃない。男性だけじゃ足りないから女性に頑張ってもらう、というわけでもない。色々いたほうが良い経営が出来るからです。だから、役員会にはグループ会社のトップも参加しているのだ、と。買収した米国企業のトップは女性なのだそうです。

管理職レベルの女性が急に増えることは無いにしても、社内託児所を4か所設置しているというのはいいですね。最近、社内託児所というのは増えていると聞きますが、それなりの配慮があると言ってよさそうです。


第一三共の株主総会は3年ぶりでしたが、過去には何度も出席しています。ランバクシーがつまずきだしてからどんどん雰囲気が悪化したのですが、その3年前に現在の社長にバトンタッチ。現社長になってからは初めての総会ですが、以前に比べると、遥かによくなったように感じます。現社長にすれば、問題のランバクシーも自分がやったことではないし、淡々と処理を進めてきたということでしょう。会社の業績はともかく、今日の総会の印象は、ひと安心、といったところです。

もう1社は金曜日、大塚ホールディングの予定です。

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リソー教育  ~みんな理想を信じてた・・・ [楽しい資産運用]

23日金曜日は、リソー教育の株主総会。 事業内容は学習塾で、TOMASという個別指導塾がメインのブランド。

この会社、粉飾決算で「特設注意市場銘柄」という状態になっています。実は父が株主なもので、まったく不勉強なままの出席だったのですが、不祥事などがあると、このまま持ち続けて良いものかどうか考えざるを得ません。株価はとりあえず、この先紙切れになる可能性が無いとすれば、一応落ちるところまで落ちた感はあるので、その「紙切れになる可能性」をまずは考えるというのが、今やるべき作業ということですね。

その件はここではやめておくことにして、突っ込みどころ満載の株主総会について、特に印象に残ったことのみ書き留めましょう。

株価は昨年末の高値からざっと1/5、不正発覚からはあっという間に1/3ですから、怒号飛び交う荒れ模様も有りかな、と思って出かけましたが、株主の皆様、意外と冷静で、株主質問も全般に、真面目で理にかなったものが多くて感服しました。もちろん、怒りをぶつけることのみが目的の発言もいくつかはありましたが、それは無理もない事。やってたことはひどいんだから。

こういう比較的若い企業の株主というのは、何か理由があって、きちんと将来を予測するなりビジネスを分析するなりして投資しているわけです。有名だから、大きい会社だから、名門だから、または長年勤めていたからいつの間にか、株主になったという人の多い大企業の総会と違って、真面目だし、株式投資の意味をよくわかっている人が多い印象です。

1人目の質問者は、出席票の番号と氏名を言うように促され、敢えて番号だけお答えになりました。会社側が不正経理の責任者の氏名を、「プライバシー」を盾に公表しなかったことに対する返礼です。この責任者の氏名に関しては、ずっと後に別の株主からとても良い指摘がありました。氏名が分からなければ、その本人が新任取締役候補に入っていないことを確認出来ないではないか。司法の場で責任追及する時にも、氏名が分からないことには訴えられないではないか、と。

ビジネスの現状についての質問も、いくつも出ました。業績が立ち直ることが出来るのか、当然必要な情報です。資金繰りがちゃんとつくのか、も重要な質問。昨年のエクイティ・ファイナンスも、あまりに話しがうますぎると感じるのは、まったくまともな感覚。これについても的を射た質問が出ていました。

それにしても、ある年配の株主氏のスピーチ。何千万も損したというその方、裕福な方なのでしょうが、次の世代に立派に育ってほしいと思って投資した 、「理想」という名の会社でもあるし、信用していたんですよ、と怒りを露わにするでもなく、切々と述べられて、私も何だか心を打たれ、会場中しんみりしました。

株主がしっかりしているのに比べて、創業者社長は・・・。
そもそも書類の数字も文面もたくさんの訂正があり、正誤表も配り忘れるし、如何にも計数面や法制面に弱い、という印象でした。不祥事やらかすには、それなりの下地があるわけだ。

私事ですが、この会社、東京都の区対抗ミニバス大会のスポンサーをやっているのです。今年のTOMAS カップはどうなっちゃうんだろう。新しいスポンサーはいるんだろうか? 6年生で最後なのに~。



キャノンの株主総会  ~もっとカメラ・オタクに参加してほしい~ [楽しい資産運用]

木曜と金曜は、12月決算の会社の、株主総会の集中日でした。
木曜は所用があったので、私にとっては実質金曜一日だけ。

楽天は話題が豊富そうだし、花王は例のカネボウ化粧品の件について反省の弁を聞きたい気もするし、と迷ったのだけれど、今年は思い切ってキャノンに行くことにしました。
思い切ってというのは、単に遠いからというだけです。
株価が安い理由は分かるけど、なにしろ配当利回り4%超ですからね、ちょっと話を聞きたくなりました。
空も晴れて春らしく、郊外へ出向くには格好の日和です。

人波に乗って本社にたどり着くと、芝のみどりも鮮やかに、広い空間がパッと開けて、シリコンバレーにでもいるような気分。
久し振りに来たけれど、こんな社屋に通勤してたら気分いいだろうな、と思う。

大会社の総会は大体そうだけれど、ここも高齢の出席者が多い。社長も79歳だからしょうがないか。
株主からの質問でも、いつまでもトップにとどまるのは老害じゃないか、というのがありました。
経営者が凡庸であれば、居座り続けて老害、というのが正しいでしょうが、御手洗氏の実績からすれば、それはあまり当たらないかも。この手のケースはむしろ、次に続く経営者が育っていないのではないかという心配ですね。キャノン以上に心配な会社は他にも色々とあります。
私としては、とにかく良い経営をしていただければ、お年を召していても構いません。

老害を言うなら、株主質問の方にむしろ目立ったような…。
お年を召した方が、本筋にあまり関わりのない内容で、延々と雄弁をふるうという場面は、株主総会ではよくあるのですね。人生経験を長く積んでくると、ついついその一部を披露したくなるのでしょう。
今日の日本を嘆いてみたり、企業の在り方について意見してみたり、まあ言説ごもっともという話もあるけれど、ここでやるのは止めていただきたい、という感じ。今日はこの手の発言が多かった。

御手洗社長も、株価が安いのは経営が良くないからじゃないか、というようなことを質問されたのに答えて、今日のグローバルな競争が如何に厳しいか、会社が企業価値の向上に如何に努めているか、また延々と演説なさって、この辺は少々老害入ってたかしら?

聞いてて為になった質問は少なかったけれど…
ミラーレス化が進んで、一眼レフの時と同じ競争力が保てるのか、という質問があった。そういう、製品や技術動向に関わる質問をする人が多いと、面白いのですけれどね。
カメラ・オタクみたいな人が多く来て、私じゃ絶対できないような質問、して欲しいなあ。

で、この質問に対する答え。
競争力は交換レンズの性能と品揃えで決まる。ミラーレスになってもそれは変わらない。

私が聞きたかったのは、コンパクトデジタルカメラは、この先どのくらいまだ落ちるのか、ということ。
書類で見ていると、同じ事業の中に種々のカメラやインクジェット・プリンターがごちゃまぜになって記されていて、問題の部分がよくわからないのです。
でもこれ、株価の足を引っ張ってますよね?

質問させてもらえたので、以下はその回答。
ピーク時出荷は年間2300万台、昨年は1400万台、今年の予想は1000万台。
スマホでは撮れない範囲の写真というものがあって、残りの1000万台は大体がその種の高級路線だから、その後はそれほど減らないと思う。
一眼レフは関係ない。スマホと両方持っているのが普通だから。

…大変参考になりました。

コンプライアンス関連では、良い質問もありました。社外取締役など役に立たない、と公言してきたのに、今回採用したのは何故か?
社外取締役は、元検事の弁護士と、財務省出身者。
それは、M&A案件や移転価格税制の案件が増えたから、法務と国際税務の担当者を置くことにしたのだ、というのが回答。

すると株主から、「それじゃ、取締役を監視する、という社外取締役の意味を成してない」と突っ込みが入りました。おっしゃる通りです。
社長は、そんなことわかっとるわい、という感じの答えでしたが、自分を監視させるなんて役目は不要だ、と心の中では思っていることでしょう。
そういえば、今日は社外監査役の一人が欠席しているけれど、書類を見て納得。花王と兼任、となっていた。

総会が終わってホールを出ると、構内の桜が少し咲き始めているのが目に入った。
なかなか美しいので、写真を撮ろうかな、と思ったけれどやめた。持っていたデジカメがSONYだったから。

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