花王はどうしている？

今年も株主総会の季節がやってきました。出来れば5社ぐらい行こうと思ってます。
中でも是非出たいと思っているのが、花王。永年保有しているのですが、1000株にちょっと足りなかったため、去年までは議決権がなかったのですね。でも100株単位に変わったので、単位株の株主になれたのです。

私はアタックで洗濯をし、クリアクリーンで歯を磨き、ソフィーナで化粧をし、クイックルワイパーで家じゅう掃除します。販売中止になるまではエコナも使っておりました。花王の製品は優秀だと思っています。しかし、一時より花王の勢いが衰えていることは、隠しようがありません。エコナは不幸な出来事で仕方がなかったと思うとしても、とにかく新商品が話題になるということがめっきり少なくなりました。アタックＮＥＯも発売当初は話題になりましたが、その後はあまり目立ちません。

新興国では経済成長が続き、購買力が上がっているはずですが、「アジアで頑張っている企業」として報道されるのは、ユニチャーム、資生堂、最近はロート製薬などもよく耳にしますが、花王の名前は全く出て来ません。

十年以上前、当時働いていた会社の香港オフィスから出張でやってくる女性は、「これ、評判いいのよね」と言って、花王のクリームをお土産に買っていったものです。ブランド名は覚えていませんが、ビオレくらいの手ごろな価格の物でした。それを見ていて私は、「中国経済が発展して消費が増えたら、花王の商品はすごく伸びるんじゃないかしら」と思ったものです。それで楽しみにしていたわけですが、実際中国の経済がうまく回るようになってみると、花王の名前など全然出てこない。まあ、この点に関しては全くの期待外れだったということになります。いったいどのように取り組んでいるのでしょうか。

実は最近、花王は一種の「ガラパゴス現象」にやられているんじゃないかと思うことがあるのです。それは国内で特殊な環境を作っているというわけではないのですが、携帯電話のように、高いスペックで製品を作って機能が過大になっている、というような意味で。アタックＮＥＯも素晴らしいんだけれど、買ってみたら実際あまり使わない。風呂水がいつも十分貯まっているからです。化粧品でも、なんだか高機能になっているのだけれど、それほど使いやすくなっているわけではない、とか…。

どっかで何かがうまく行っていない感じ。これって何なのでしょう。株主総会で何か見つかるといいのですが。

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