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哀愁の多摩テック [Viva! 子育て]


シルバーウィーク中に、家族で多摩テックに出かけた。ホンダの株主優待で毎年割引券が来ていたけれど、家からは近くもないのでこれまでは無駄にしていたが、9月末で閉園というので、その前に一度行くことにした。やはり何事もきっかけがないと行動しないものだ。

多摩テックといえば、幼少の頃何度か親に連れて行ってもらって、とても楽しかった覚えがある。確か子供のころのアルバムに、写真とともに入場券が貼ってあったと思う。当時は京王線沿線に住んでいたし、多摩テックはできたばかりで、とても魅力的な遊園地だったに違いない。開園は1961年の秋というから、まさに私とほとんど同い年だ。

閉園間近というから想像はしていたが、ディズニーランドも真っ青の混雑。ほぼ開園時間にたどりつき、チケットを買おうと並んでいたら、人気のアトラクションが既に3時間待ちだとアナウンスが流れた。乗り放題のチケットを買ってもモトが取れないかもしれないという意味のこともアナウンスしている。最後にもう一度…と思う人はやはり多いのだろう。いい歳の大人が二人連れで来ていたりするのは、懐かしさに駆られて来ているのだろうか。私もその一人というわけだけれど。

多摩テックの乗り物は、どちらかというとのんびりとした牧歌的なものが多く、怖がりでジェットコースターの類に乗れないうちの息子には、まさにぴったりだ。考えてみれば、小さい子供が乗りたいのはジェットコースターとは限らないのに、遊園地という業界は、絶叫系の刺激的な乗り物を売り物にしないと集客できないような印象がある。多摩テックが生き残れないのもそういうわけなのだろうか。ホンダがどれほど関わっているのかよく知らないが、F1レースさえも撤退する決断をするご時世に、のんびりと遊園地などやっている場合ではない、というのも無理はない。

もう園内のプールはさすがに営業していなかったが、休憩所としてプールサイドが開放されていた。プールには浅く水を張って、子供用の手漕ぎボートをやっている。子供を遊ばせながら休んでいると、白髪交じりの、いわゆるおやじバンドが演奏を始めた。ベンチャーズだのアニマルズだの、60年代頃のバリバリのエレキサウンドだ。私の記憶に残る多摩テックは、ちょうどこんな曲たちが流行った頃なわけだ。当時は意気揚々と、華やかだったろうなあ、と思うと、なんだかしんみりと心に沁みるようだ。演奏しているバンドマン達の様相がまた郷愁を誘うではないの…。

もっと早く気がついて、空いている間に来て見たかったものだが、後のまつり。こんなに楽しいのに、どうして終わっちゃうの?と聞く子どもには、どうしてだろうねえ、と答えるしかないのだった。

タグ:多摩テック
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