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三菱重工の株主総会 ~原発ってどうなの?~ [楽しい資産運用]

さて今シーズンの株主総会は、明日の集中日を前に、水曜日の三菱重工で打ち止めです。三菱重工の株主総会なんて、如何にも退屈そうな響きですが、これまで出席したことが無いので、一度ぐらいは行ってみようかいう気になったのです。この会社、かつては株主軽視の代名詞のようなイメージでしたが、今はどう思われているのでしょう。

会場は、月曜日のバンダイナムコと同じ部屋。今日は総会に付随するイベントは別に何もないので、一昨日より広々して見えます。入口で配られる参加票がカラフルなストラップ付きだったので、少しだけ好印象。(最も古臭いパターンは、7㎝×15㎝くらいの厚紙なんですね。背広の胸ポケットに入れるとちょうど良いようにできている。そういう人しか出席しなかった時代の名残です、きっと。それを渡されると、すごくout of dateな感じがするのです。)

会場には圧倒的に年配の男性が多い。古くからある大企業では普通の光景です。予想通りではありますが、無味乾燥に淡々と進む株主総会。事業報告は全て社長が自らお話しになります。事業報告書を読んでいるだけですが、ビデオを流す企業が多いので、むしろ印象に残るかも。ビデオが普及していなかった時代から変わっていないだけなのかもしれませんが。

無味乾燥な感じが目立つのは、質問の回答に立つ取締役の方々の、なんとも無表情な話しぶりです。よくお役所以上に役所的といわれる企業というのがありますが…。そういう表情で話されると、内容も無味乾燥に聞こえてしまいますよね。

質問のしょっぱなは、戦時中の強制連行の裁判についてでした。常識的知識以上のものは持ち合わせていないのでよくわかりませんでしたが、まだそういうことも抱えている会社なんですね。事業内容や業績についての質問はあまり多くありません。多岐にわたり過ぎて、焦点がぼけてしまうのかもしれませんね。中期計画の売り上げ目標をどうやって達成するのか、とか、MRJの進捗状況は、とか、良い質問もありました。

やはり原子力発電に関する質問は多い。先日のカリフォルニアの原子炉廃炉の件、何度か質問されていました。最終損失額が契約で決まっているから大丈夫ということなんですが、それだけですと、本当はどのくらい深刻なのか、どうしても疑心暗鬼になりますよね。原子炉の技術的な話で、加圧式が安全性の面でどうすぐれているかという説明は、面白いと思いました。

原子力発電ってどうなの、という「そもそも論」も何度も出ました。この点は私も「どうなのよ」と思います。さすがにこの時点でこの会社が脱原発に言及することは無いわけですが、世の中の流れとして、将来そちらの方向に行く可能性はあるのですからね。

もう来年は来ないかもなー、と思ったので、記念に私も一つ質問。ガバナンス強化のための改革をしたと事業報告にあるので、実際何をやったのか、ガバナンスの強化には何が効くと考えているか、社外取締役の数も少ないようだし、などと聞いてみましたら、取締役の数を減らした、任期を短縮した、社外取締役については1名から3名に増やしたと言われてしまいました。3名でも増えてはいたわけです。世の流れで変わっていくものだから時代にあったガバナンスを、また日本の良さを残しながら世界から評価されるやり方を、と社長がコメントを付け加えました。正しいとは思いますが、どうすればガバナンスが効くのかというより、どのくらいやれば許されるのかという議論に聞こえました。

質問が終わりに近づいた頃、事件発生。「動議を優先して出させろ」と怒鳴りながら演壇に詰め寄る男性。何事かと一瞬緊張が走りましたが、どうも何を主張しているのかわからない、というか、何も主張しているように聞こえない。目立つことが目的だったの?何かの罰ゲーム?それとも盛り上がりに欠ける株主総会のショウアップを図ったのか?お蔭で総会の雰囲気が締まったようにも思います。

帰りに粗品でもらった扇子、何でつくしんぼの模様? と思ってよく見たら、発射を待つロケットの絵でした。

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