株主総会の季節を終えて

今シーズンは、6社の株主総会に出席することができました。例年に比べると、ブルーチップ的大企業がほとんどでしたが。各総会で質問する、という個人的目標も達成です。やっぱり女性は出席者の数が相対的に少ないので、挙手するとすぐ指名してもらえます。事業や経営に対する思いを語ってほしいと思って質問するわけですが、常に満足できる返答が返ってきたわけではありません。

まあそれにしても、総会で質問するというのは慣れると気分の良いものです。なにしろ大会社の社長が、たとえつまらない質問であっても、「貴重なご意見どうもありがとうございます」とか何とか言って対応して下さるのですからね。

6社の中で、来年も来たいという気になったのは、エーザイ、バンダイナムコ、期待を込めて花王、でしょうか。

エーザイは、株主に真摯に語りかけるスタイルが印象的でした。良いと評判が立つだけあって、総会で座っていても、自分たちが歓迎されているような雰囲気を感じます。バンダイナムコは、総会の内容は覇気が足りなくて満足出来なかったけれど、やはり商品の展示やデモが充実しています。私自身はやらないけれど、ヒーローとの記念撮影なんて良いアイデアですよ。自分たちの持っているポテンシャルを信じて、是非国際的な企業に脱皮してほしいものです。

その点は花王も同様。多くの製品は競争力のある優秀な製品のはずなのです。技術も開発ももちろん大事ですが、経営幹部の方々は、海外のマーケティングやグローバル企業としてのマネジメントを猛勉強して、是非ともグローバルに成功してほしいものです。バンダイナムコも花王も、その点はまだまだ物足りなく思います。

思うに、そういう例はほかにも多々あるのではないでしょうか。これまで「内需型」と呼ばれてきた産業の中に。外食産業などは若い会社が多いせいか、積極果敢にアジアを攻めようとしている姿がよく紹介されます。しかし例えば食品産業なども、まだまだ海外で伸びられるのではないでしょうか。

日本製のクッキーもチョコレートも、非常にレベルが高いと思います。以前勤めていた会社の社内の国際会議が東京で開かれた時、会議の合間に出された不二家のカントリーマームは大好評でした。輸入もののお菓子も珍しいので時々購入しますが、特に美味しいと思うものは滅多に無いくらいです。…などと考えていたら、不二家が中国に工場を建てるという記事が載ってましたね。不二家の株主じゃないけど、もっと海外で活躍してほしいと思います。

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